素晴らしい果実が収穫された年にしか生産しないワイン。1952年植樹のRossignolという区画で収穫されたシャルドネの古木のみを使用して生産されるリュー・ディ(単一畑)シャンパーニュ。全体の20%は、ブルゴーニュで使用された小樽を使用して、醸造熟成。瓶内熟成は、ヴィンテージによりますが約6年。こちらのヴィンテージの2014年は、熱く乾燥した年で、味わいのバランスをとるために、ゼロドザージュで仕上げています。凝縮された果実味と熟成感、しっかりとした骨格を持ったボディ、スケールを感じる芯を持ったミネラリティを表現する素晴らしいシャンパーニュに仕上がっています。
シャンパーニュ グランクリュ オジェ ロシニョル 2018 ヴォーヴェルサン【白・泡】品種:シャルドネ
ローラン・ヴォーヴェルサンは、アヴィズの醸造学校へ在学後(2007年)に、ド・スーザや、オー・メドックのラモット・シサックなどで研修を行い、その後オーストラリアのバロッサバレーで研修。さらにその後2010年、彼が22歳の時に、父の勧めもあり、若くしてワイナリーを引き継ぐことになります。その父とは今も共にシャンパーニュ造りを続けています。また、ローラン・ヴォーヴェルサンがワイナリーを引き継いでからは全ての所有畑をビオに転換。さらに、ビオディナミ農法も一通り試したうえで「介入的すぎる」として、部分的に採用することを決断。現在では、「不耕起 無肥料 無除草」を掲げる福岡正信氏の自然農法を行っています。
ローランは、常に「畑を生命エネルギー溢れる森のような空間にしたい」と言い、畑の中の生態系を多様にするために、下草を生やし(カブ、イネ、マメ科の植物、シャンパーニュ地方に自生する植物など、)、さらにブドウ木の一部を桃や樫、カエデの木に植え替えることもスタートさせました。現在の所有畑はオジェ村のみに3ha。年間生産量は20,000本ほどという超マイクロレコルタンマニピュランとも言える造り手ですが、フランスや周辺国では素晴らしい評価を受ける造り手です。2018年年末のイタリアのワイン雑誌「エウポジア(日本でいうワイン王国のような雑誌)」では150あるスパークリングワインの中から一番の評価を受け、ますます目の離せない生産者となりました。