手摘みで収穫したブドウを品種毎別々に醸造する。メルローは完全に除梗してファイバータンクで野生酵母のみでアルコール発酵。マセラシオンはアンフュージョンで 3 週間。ソーヴィニョン・ブランは除梗して、果皮とともにファイバータンクで野生酵母のみでアルコール発酵。マセラシオンはアンフュージョンで 3 週間。発酵後、2 品種をブレンドし、自発的なマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・無濾過、SO2無添加で瓶詰め。
2022 ヴィンテ-ジは、メルローもソーヴィニョン・ブランも 9/15 に収穫。総生産量 2,000 本。
アルコール度数 13.5 度。2023 年 10 月時点の SO2 トータルは検出限界値(12 mg/l 以
下)で検出されず。
「Coccolithe ココリット」とは、フランス語で石灰岩の主成分のことです。ドメーヌの畑は石灰岩盤上にあり、ギョームの大叔父が古生物化石学者で、古代生物の研究で、フランスで初めて電子顕微鏡を用いた本を書いたそうです。その本の中に、ココリット(石灰岩の主成分)の顕微鏡写真があったため、ココリットと命名。ラベルのエチケットは、その石灰岩成分の顕微鏡写真をモチーフにデザインしたそうです。
ココリット・ルージュ 2022 ル・プレ・ヴェール 【白】品種:メルロー80% 、ソーヴィニョン・ブラン 20%(オレンジ)
Le Pré Vert ル・プレ・ヴェ-ルは、Guillaume Jacquemin ギョーム・ジャックマンが妻の Yasuko ヤスコと共に 2017 年に南西地方に創設したドメーヌです。ボルドーの様々なシャトーでワインを造り、オーストラリアやアメリカでの醸造経験もあるギヨームは、自身でワイン造りをしたいという想いにかられ、妻のヤスコとともに、丘の上で、家とセラーとブドウ畑が森に囲まれていると言う条件を満たす場所を探していました。2017 年、二人はベ ル ジ ュ ラ ッ ク の Razac deSaussignac ラーザック・ド・ソシニャックのコミューンに、その理想に叶う素晴らしい場所を見つけて移住。ワイン造りを始めたのです。自然とワインを愛する二人は、すぐに畑をビオとビオディナミ農法に転換。無耕起、無肥料で栽培を行っています。ビオディナミの調剤の他に、空豆やクローバー、セレアルなどを緑肥として畑に撒いています。また、畑と周辺の生物と植物の調和、そして気候変動に対応するため、畑の周辺に生け垣を作り、果樹を植えています。
ブドウ畑の周りには池や林があり、魚が泳ぎ、蛙、イモリ、オケラ、アメンボなどが生息しています。鴨などの野鳥も飛来します。また野生のプルーンやサクランボ、栗など様々な木々の茂る林には猪や鹿、キツネやウサギがいて、時々畑にも現れます。Le Pré Vert ル・プレ・
ヴェ-ルとはフランス語で緑の草原と言う意味です。二人は、緑が溢れる生き生きとしたこの地で、その年のブドウの出来に合わせたワインを造りたいとの想いから、ドメーヌ名をル・プレ・ヴェ-ルとしたとのことです。栽培面積は 6 ヘクタールで、ブドウ畑はドルドーニュ河を見下ろす丘陵の斜面に位置しています。土壌は、石灰岩の母岩で、表土はシレックスと泥灰土。栽培品種はメルロー、カベルネ・フラン、マルベック、セミヨン、ソーヴィニョン・ブラン、マンサン・ノワール、マルセラン、フェル・ザルバドゥ、ユニ・ブラン、コロンバール、シュナン・ブランなど 11 品種を栽培しています。
温暖化対策と病害対策のため、特に病害に弱いメルローを、糖度が上がりにくい古代来種のブドウに、少しずつ植え替えをしています。秋には羊を放牧して雑草の駆除を行います。羊の糞はそのまま畑の肥料になります。
手摘みしたブドウは野生酵母のみで自発的に発酵され、醸造添加物は一切加えずに醸造されます。発酵はステンレスタンクもしくはファイバータンクで行われ、熟成後、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされます。亜硫酸は無添加、もしくは必要な場合に限り、瓶詰め時に最小限添加するのみです。ドメーヌでは、辛口の白ワインから軽い赤、ロゼ、しっかりとした赤、マセラシオンの白、甘口ワインまで、バラエティーに富んだキュヴェを手掛けています。ル・プレ・ヴェ-ルのワインは、どれもみずみずしくフレッシュで、美しくしなやか味わいが特徴です。