地質:粘土・泥灰岩土壌 なだらかな丘陵の西向き斜面に位置する区画 醸造:手摘みで収穫したブドウを80%全房で、野生酵母のみでブドウ以外には何も加えず、SO2 も添加せずに自然にステンレスタンクで発酵。約2 週間のマセレーション。発酵終了後、フードル・アルザスシエンヌでシュール・リーの状態で翌年の夏まで熟成。無清澄・ノン・フィルター、SO2 も無添加で瓶詰め。2019 ヴィンテージは9/20 収穫。総生産量6,200 本。2021 年1 月時点のSO2 トータルは13mg /L 味わい:森の下草やスミレを思わせる香り。柔らかくジューシーな口当たり。ブルーベリーやサクランボの果実のような味わい。タンニンのストラクチャーがあるがジューシーでベルベットのようなフィニッシュ。フレッシュで心地良いフルーティさを備えたブルゴーニュ的なアルザスのピノ・ノワール。カラフして14 度でサービスしてください。
ピノ・ノワール 2021 ルイ・モーラー Gv:ピノ・ノワール 注目のアルザスでも最も若い世代のヴァン・ナチュールの造り手 ブルーベリーやサクランボの果実味
ルイ・モーラーは 1996 年生まれ。ポスト・ミレニアル世代のアルザスでも最も若い世代のヴァン・ナチュールの造り手の一人です。ルイはルファックRouffach の醸造学校で BTS(醸造栽培上級技術者のディプロマ)を取得。在学中にマルク・クライデンヴァイスとドメーヌ・セルツで研修し、ビオロジック農法のワインへの影響の重要性を学びました。高校卒業後はルカ・リーフェル(カトリーヌ・リスが醸造所を
間借りしているドメーヌ)の下で 1 年半修行し、ヴァン・ナチュールについて実践で学びました。2016 年から実家のドメーヌに参画。当時わずか 20 歳ながら、家族のワインとは別に、自身の名で 3種類のヴァン・ナチュール(2016 ヴィンテージ)を醸造しました。実家のドメーヌは⾧年ビオロジックでブドウ栽培を行っており、2009 年からはビオディナミも導入しているため、ルイはさらに先に進みたいと考え、ブドウ以外には何も加えないヴァン・ナチュールの醸造(SO2 も無添加で、必要な場合に限り瓶詰め時に最低限のみ添加する)に挑戦したの
です。ルイはドメーヌの三代目になりますが、ドメーヌの創始者である祖父母も両親も彼の挑戦を強く後押ししてくれたそうです。2017 ヴィンテージではピノ・グリのキュヴェも醸造し、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・ノワール、ピノ・グリの 4 種類のキュヴェがリリースされました。ルイは、カトリーヌ・リスやジャン・ピエール・リエッシュ(二人とも隣村のミッテルベルクハイムに住んでいます)、パトリック・メイエと非常に仲が良く、頻繁に会ってワイン造りについての考えや哲学について意見交換をしています。ラベルデザインは彼のガールフレンドがデザインしたものだそうです。