単一畑で、古い40年樹齢の葡萄を使っています。標高200mで、比較的砂の多い土壌です。通常のペコリーノは8月の下旬に収穫しますが、レーヴェは9月の第1週に収穫します。収穫は、気温の低い早朝、もしくは夕方に手摘みで行います。収穫した葡萄は小箱に入れ、セラーへ運ぶまで低温に保ちます。プレスする前に、コールドマセラシオンを行ないます。50%はフレンチバリックの新樽で、残りの50%はタンクで発酵させます。発酵終了後、3日毎にバトナージュを行ないます。6ヶ月後、樽熟成させていたワインは澱と共に別のタンクに移します。そこからさらに9ヶ月、10度に保ちながら、熟成させます。その間、5日置きにルモンタージュを行ないます。12月に、2種類のキュヴェを澱引きし、ブレンドします。澱を落ち着かせるため、タンクの温度は5度に下げます。自然な清澄のために、デカンテーションを3~4回行います。これによってフィルターをかけなくてもよくなります。樽熟成は柔らかさ、タンク熟成はフレッシュさをもたらします。金色に近い輝きのある麦わら色。強い果実の香りの後から、白い花や樽の心地よいバニラの香りが広がります。とてもエレガントな骨格を持ちながら、しっかりと持続性のあるワインです。レーヴェはフランス語で「夢」という意味で、樽熟成させた白ワインで成功したいというアンジェラの夢から名付けました。
レーヴェ ペコリーノ 2022 ヴェレノージ【白】GV:ペコリーノ
SKU: 3106
¥4,950 通常価格
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色、味わい: 白 辛口
- 1984年当時アンジェラは20歳、夫のエルコレ は25歳でした。親は跡を継ぐことを望みましたが、自分たちがやりたい仕事で成功したいと考えました。僅か9haの畑で、ロッソ ピチェーノ イル ブレッチャローロ(I251)とファレーリオ(I250)の二種のみでスタートしました。当初は資金も無く、親の援助も得られず、ワイン造りの知識もなく、産地としても無名だったため、今日のような成功を収めるまでには大変な苦労がありました。昼は畑とセラーで働き、夜は懸命にワイン造りの勉強をしました。現在、家族経営のワイナリーとしてはマルケ州で2番目の規模となり、世界52ヶ国に輸出するまでとなりました。畑は全てが斜面に位置します。日中は日当たりがよく葡萄を湿気から守り、冷たい海風が吹き抜け、雨が降っても葡萄を乾かします。日夜の寒暖差が激しく、ワインに豊かな香りと酸をもたらします。【赤】はサンジョヴェーゼとモンテプルチャーノをブレンドしていることが特徴です。【白】は、地葡萄のペコリーノやパッセリーナを使用します。それは、自分の故郷とその葡萄を愛しているからです。また、人々に分かりやすく、品種の個性が際立つことも理由です。全てのワインについて同じ姿勢で向き合い、同じ労力をかけています。それは、エントリーレベルのワインは、幅広い人々の元に届き、ヴェレノージのワインを知るきっかけとなる名刺のようなものだと考えるからです。また自分が造りたいスタイルに合わせるのではなく、ワインが語りかける声に耳を傾け、ワインの個性に沿った造りを心がけています。