醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、品種ごと別々にステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。SO2 や酵素、培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。果皮浸漬の期間は 2 週間前後。この間、1日1回の櫂入れを行う。ポンピングオーバーは行わない。アルコール発酵終了後、ステンレスタンクでマロラクティック発酵と熟成。その後、ブレンドを行って、収穫翌々年に無清澄・ノン・フィルターで瓶詰め。SO2 は必要な場合に限り、瓶詰め前に最小限のみ添加。
2020 ヴィンテージの生産量は 4,370 本。アルコール度数は 14 度。2024 年 5 月末時点のSO2 トータルは 21mg/l。
「マカイア」とはリグーリアの方言で、ジェノヴァ湾で発生する、特定の気象条件のことを言います。湿度が高くどんよりとした空の天候を指します。航海や気象学の用語に使われていましたが、時が経つにつれて、人間の感情を示す比喩的な意味を持つようになり、「怒りと混じり合ったメランコリーな気分」を表す言葉として使われるようになりました。エチケットデザインは、アイルランドの芸術家スティーブン・ティトリに手によるもので、アイルランドの伝統的な船乗りの入れ墨をイメージしています。海とリグーリア湾、メランコリーな気分、帆船、灯台などをマカイアの言葉と結び付けています。
マカイア 2019 マトゥネイ【赤】品種:ネッビオーロ50%、バルベーラ50% ピエモンテの小規模ビオ生産者
マトゥネイは2015年に誕生した小さなファームです。
ブドウの他に、オリーヴオイルや古代小麦やライ麦などを栽培しています。アルベルト・ブリニョーロと妻のカルラは、四季の移ろいの中で仕事と人間が密接に絡み合っていた古来の仕事を通して、現代人が忘れてしまった人生の瞬間を取り戻しながら、持続可能な農業の新しい形態を再発見したいという想いから、それまでしていた仕事を辞めて、人口100人に満たない小さな村アルフィアーノ・ナッタに移住し、カルドナの丘の耕作放棄地と古いブドウ畑を引き継いで農業を始めました。二人は、地場のローカル品種を栽培して、ナチュラルワインを造っています。栽培はビオディナミの手法も取り入れたビオロジックで、醸造面でも添加物は一切使わずに、野生酵母で発酵を行っています。
VIVIT