1972 年植樹 栽培面積:0.8 ヘクタール 標高:200 メートルの南向き斜面 地質:粘土 栽培:ビオディナミで栽培(認証なし) 醸造:フィールド・ブレンドで、全ての品種を同じ日に手摘みで収穫。完全に除梗してからジョージア産のクヴェヴリで野生酵母のみで自発的に発酵。培養酵母や酵素、その他のいかなる醸造添加物も添加することなく、温度管理も一切行わずに醸造。自発的なマロ発酵と熟成後、無清澄、無濾過で瓶詰め。SO2 はボトリング後のネガティブな反応を避けるために必要最低限のみ添加。2022 ヴィンテージは 9/25 に収穫。総生産量 4,200 本。2024 年 3 月時点での SO2 トータルは 34mg/l。アルコール度数 13.5 度。
味わい:ルビーレッドの綺麗な色合い。リコリスや甘草、ハーブ、ベリー、花の種子などを思わせる香り。非常に柔らかくフレッシュなアタックで、ブラックベリーやブルーベリーなどの果実が感じられる味わい。バランスの取れた味わいで、余韻も⾧く柔らかい。
ノストラル ロッソ 2022 ミケーレ・ロレンツェッティ【赤】品種:サンジョヴェーゼ 60%、カナイオーロ 30%、マルヴァジーア・ネーラ 10%
マスター・オブ・ビオディナミが手掛けるナチュール ミケーレ・ロレンツェッティは2004 年からビオディナミのブドウ栽培と醸造のコンサルタントとして、グラヴネルやイル・マッキオーネ、ラ・ヴィショラなどイタリア全土の数多くのワイナリーのコンサルタントをしているイタリアのビオディナミワイン界では知らぬ人はいない巨匠です。その彼がトスカーナ北部の冷涼な畑で造るワインがあります。栽培面積2.7 ヘクタールで、1つのワインの生産量は千本前後というミクロキュヴェで、ジョージア産のクヴェヴリによる醸造も導入しているナチュラルワインです。ピノ・ノワール栽培の歴史を復活させたプロジェクトドメーヌがブドウ栽培をするムジェッロはアペニン山脈の麓にある渓谷で、トスカーナでも極めて冷涼な気候に恵まれています。19 世紀にはブルゴーニュ出身の醸造家がピノ・ノワールなどのフランスの高貴品種を栽培して、大きな成功を収めていましたが、フィロキセラによって荒廃してしまいました。ロレンツェッティは、この貴重な歴史を復活させるため、そしてこの地の大きな可能性を証明するために、ピノ・ノワールやシュナン・ブラン、ソーヴィニョン、リースリングといったフランス系の冷涼品種を栽培してワイン造りに乗り出したのです。