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ダムスティープ・ヴィンヤードのピノ・ノワールを手摘みし、5%を全房で醸造。自生酵母による自然発酵のうえ、10%の新樽を含むフレンチオークの小樽で12ヶ月熟成させた。2011年までスパイ・オミヒ・ピノ・ノワールと名乗っていたワイン。プラムやダークチェリーの華やかな果実香。スパイシーなニュアンス。凝縮感に富む果実味とともに、石灰質土壌由来のミネラル感があり、シルキーな喉越し。エレガントなフィニッシュ。

ブラック エステート ダムスティープ ピノ・ノワール 2015 【赤】品種:ピノ・ノワール プラムやダークチェリーの華やかな果実香

SKU: 5316
¥5,390 Regular Price
¥4,582Sale Price
色、味わい: 赤 ミディアムボディ
  • 冷涼な気候と石灰質の土壌における有機栽培。ナチュラルな造りを標榜する、ワイパラ・ヴァレーのライジングスター。
    ブラック・エステートはニュージーランド南島、ノース・カンタベリーのワイパラ・ヴァレーに位置するワイナリー。 1994年にラッセル・ブラックが、オミヒにピノ・ノワールを植えたことに始まる。このワイナリーを2007年に買い取ったのがロッド・ナイシュとその家族。ロッドの娘、ペネローペと結婚したニコラス・ブラウンが、現在、ワインメーカーを務めている。

    もともと8haだったブラック・エステート・ヴィンヤードは2011年に4haのブドウを新たに植え、今日、12ha。さらに7.5haのダムスティープ・ヴィンヤードと4.5haのネザーウッド・ヴィンヤードを加え、総面積は24haとなっている。

    年間降雨量は600ミリと少ないにも関わらず、石灰質の母岩がスポンジの役割を果たし、ブラック・エステートでは灌漑を必要としないドライファーミングを実現させている。 乾燥した気候は病害の心配も少なく、ワイナリーでは有機栽培を実践し、全てのヴィンヤードが2017年にBioGro(ニュージーランドにおけるオーガニック栽培認証)を取得。ビオディナミは各ヴィンヤードで実践され、現在Demeter認証に転換中だ。

    ホーム / Home: 豊かな堆積粘土で、深部には炭酸カルシウムの薄層があります。粘土は、しなやかで奥行のあるワインを生み出す。ホームは、ボトム・ブロック( The Bottm Block)とトップ・ブロック The Top Block)から構成。ボトム・ブロックは 1994年に植樹され、 4ヘクタールのシャルドネ(メンドーサ・クローン)と 4ヘクタールのピノ・ノワール( 10-5クローン)が、それぞれ 1800本 /ha 1.8x3m)の密度で植樹されている。 レストランの前に位置するトップ・ブロックは 2011年に植樹され、 1ヘクタールのシャルドネと 2ヘクタールのピノ・ノワール、少量だが 0.3ヘクタールのシュナン・ブランと 0.5ヘクタールのカベルネ・フランが植えられている。 成熟したボトム・ブロックの古木とは異なるキャラクターをワインに加えるため、全ての品種において多種類のクローンを使用。このブロックは6170p/ha(0.9x1.8m)の密度で植樹され、ボトム・ブロックに比べてはるかに高い密植度。

    ダムスティープ / Damsteep: ホーム・ブロックから国道一号線沿いを 10キロほど北上した場所に位置するダムスティープは 1999年に植樹され、 3つ異なるタイプの石灰岩土壌(ワイカリ、オミヒ、マウントブラウン)がまたがるユニークなヴィンヤード。名前の通り急勾配で、変化に富んだアスペクトからは多様なスタイルのワインが生まれる。 栽培面積は 7ヘクタールで、 5ヘクタールのピノ・ノワールと 2ヘクタールのリースリング、密植度は 4000本/haで、ピノ・ノワールは 7つのブロックで構成されている。土壌の種類に応じて区画が整備され、それぞれに個性があり、ワインに深み与える。

    ネザーウッド / Netherwood: 元々、1986年にダニエル・シュスター(Daniel Schuster)が植えたもので、ノース・カンタベリーで初めて、丘陵地に開墾されたヴィンヤード。植樹以来ドライファーム(無灌漑)で栽培されているこの土地には、シャルドネが 1ヘクタール、ピノ・ノワールが 4ヘクタールあり、砂岩と泥岩と若干の粘土という土壌構成だ。 2012年からこの土地を引き継ぎ、 購入は2016年。ネザーウッドの初ヴィンテージは 2014年。現在ニコラスとペンは二人の子どもたちとともに、このネザーウッドで暮らしている。 プライベートテイスティングルームを併設したワイナリーも、ここに建てられている。

    ワイン造りもナチュラルだ。ブドウがどこでどのように育ってきたか。それを表現した真のワインを造るため、ワイン造りのアプローチは至ってシンプルかつユニーク。ヴィンヤードでは除草剤や殺虫剤などの化学薬品を一切使わず(防除においては BioGroによって認証されているもののみを使用)、ワイナリーでは添加物や大量の新樽の使用を避ける。その年、その畑で収穫した果実の純粋な表現を追求する。 発酵には、市販の酵母の代わりに、各ヴィンヤードから酵母を培養して作ったスターター使用。ワインはすべて自然発酵だが、スターターを使用することで発酵を速やかに開始し、さらにそのスターターは、その年、その畑の特徴をワインにもたらす一助となる。 ワインの約3分の1は酸化防止剤を使わずにボトリングされ、残りのワインは、ごくわずかな酸化防止剤を加えるのみ。清澄もろ過も行わない。 新世界にあって、きわめて旧世界的なアプローチの造り手といえるだろう。

    オーストラリアのワイン専門誌『グルメ・トラベラー・ワイン・マガジン』にて、2022年<ニュージーランド・ワインメーカー・オブ・ザイヤー>にニコラスが選ばれた。ワイパラ・ヴァレーを代表する生産者として、ブラック・エステートの名前は覚えておきたい。

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